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杉並区荻窪の歯医者 定村歯科医院の今月のコラム バックナンバー

『歯が外傷を受けたとき(乾燥させずに牛乳につけて)』 のお話

最近、私たち歯科医師のもとへ、運動中や交通事故が原因で、歯が欠けたり歯が脱臼(抜けること)したりして駆け込んでこられる患者さんが多くなりました。みなさんも万が一、歯が外傷を受けたときには、次のようなことに気をつけましょう。

もし歯が外傷で抜けてしまったときは、まず歯を探してください。見つかった歯は乾燥してしまわないように、生理食塩水(濃度0.9%の食塩水)があれば、その中につけて保存してください。ない場合は手近にある牛乳につけるのも有効です。牛乳はどこの家庭にもあるうえ滅菌されているので、こんなとき頼りになります。もし牛乳もないときは、口の中に入れて飲み込まないように注意しながら歯医者さんに行きましょう。

そして外傷後はできるだけ早く受診してください。外傷後30分以内で条件がよければ、抜けた歯をもとに戻すことが可能です(再植)。外傷後4時間以上経過してしまうと、もとに戻してもうまくいかず、2年程度で歯の根が短くなって抜けることが多いようです。

次に大事なこととして、抜けた歯が泥やほこりで汚れてしまっているとき、汚れを落とそうと歯の周りをこすってはいけません。歯の根の周りをおおっている歯根膜という組織が生きていれば、その歯をもとに戻して再植することが可能なのです。

歯が部分的に欠けた場合も同様に、欠けた部分が乾燥しないようにしてください。徳島大学歯学部の西野病院長の研究によれば、最近開発された新しい接着剤を利用すると、欠けた部分をもとの歯に戻して接着することにより、治療できる場合もあるということです。

歯は硬組織で生命現象がないように思われがちですが、象牙質、セメント質や歯根膜は生きている組織です。乾燥に気をつけて大切にそっと扱い、すみやかに歯医者さんに行ってください。

参考資料:「歯にいいはなし」-香川県歯科医師会 編

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